30 十三仏結衆板碑(じゅうさんぶつけちじゅういたび)

 

ページ番号1002154  更新日 令和2年11月14日 印刷 

十三仏板碑
十三仏結衆板碑(写真・拓本)

市指定文化財(考古資料・平成2年4月1日)
 藤沢公民館近くの不動院の境内にある。文明2年(1470)11月4日銘。頂部の山形と二条線が欠損しているが、阿弥陀三尊種子(あみださんぞんしゅじ)が天蓋(てんがい)や、花瓶(けびょう)・香炉(こうろ)・燭台(しょくだい)の三具足(みつぐそく)で荘厳されており、大変装飾的な板碑である。脇侍(きょうじ)の観音・勢至種子は光明真言(こうみょうしんごん)の月輪(がちりん)で囲まれている。十三仏は、初七日から三十三回忌まで十三回の年忌法要を勤める時の本尊とする仏・菩薩である。
 板碑とは、中世に作られた石造の卒塔婆(そとば)で、板石塔婆(いたいしとうば)ともいう。石材は、緑泥石片岩(りょくでいせきへんがん)(通称・青石:あおいし)を用いている。藤沢地区の板碑は、鎌倉期のものは1基だけで、室町・戦国期のものが多い。板碑造立の最盛期を過ぎた15世紀後半になると、武士階級による供養塔婆としての板碑に代わって、庶民による民間信仰の現れとして造られた板碑が増えてくる。この板碑も60余人が結衆をつくり、自らの極楽往生を願って立てた逆修(ぎゃくしゅ=生前供養)板碑である。こうした民間信仰板碑は、月待(つきまち)や庚申待(こうしんまち)などの念仏供養と結びついたものが多く、近世における庚申塔の造立に先行する石塔と言える。

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