水質110番

 

ページ番号1005849  更新日 平成29年3月3日 印刷 

水質110番あれこれ

 近年、水道水に対する関心が高まるとともに、「安全でおいしい水の供給」が求められています。このような状況を反映して、水質に関する問い合わせについても複雑多岐にわたってきています。ここでは、これまで受けた問い合わせや事例のなかで、多くあったものを説明いたします。全てが該当するとは限りませんが参考にして下さい。

1 水の着色 (赤水・濁り水等)

1 青い水が出る

原因
 海や湖は、水による光の散乱と吸収により青く見えます。家庭でも、風呂などの大きな容器に水を溜めた場合に、これと同じ現象で青く見えることがあります。特にアイボリー系のカラー浴槽などに多い事例です。 

参考
 水に溶けだした銅により、水そのものが青く見えるためには、1リットル当たり約100ミリグラム以上の銅の溶出が必要です。実際には、このような高い濃度で銅が溶出することはなく、青い水が出ることはありません。 

2 赤水や濁水が出る

原因
 このような現象は、給水管に亜鉛めっき鋼管が使用されているとき又は継手などの一部に鋼製の材料が使用されているとき、硬質塩ビライニング鋼管つなぎ部の腐食などにより起こります。これは、露出した鉄面が空気中で錆るのと同様に水中でも徐々に錆び、この錆が水の使い始めに赤水となって出てくるためです。朝の使い始めに赤水が発生し、一分以内に納まるときには、ほぼ給水管が原因です。また、一時的な赤水の発生のときは水道管の布設替え工事などによるものと考えられます。隣家で同様な現象があり、かつ連合栓でないときは、配水系統の変更や配水管が起因と考えられます。また、隣家で同様な現象がないときは、給水管が起因と考えられます。

対策
 給水管が起因の場合は、十分な調査の上、給水管などの交換を考えなければならない場合があります。給水管を交換しない間は、コップに水を取って明らかに赤いときは、飲用をさけるようにしてください。赤水が出るときは、しばらく流してから使用することをお勧めします。このとき放流した水は、掃除や植木、庭のまき水など飲用以外に使用してください。配水管が起因の場合は、配水管網での排水作業、将来的には更生工事、布設替えなどが必要となります。
 
安全性
 鉄は人体にとって1日に10から20ミリグラム必要とされる成分です。水質基準値は0.3ミリグラム/リットル以下となっていますが、これは、鉄が0.3ミリグラム/リットルを超えて含まれていると、水が赤く着色して見えることから決められた値です。鉄の濃度が高いと水の味が悪くなるので、容易に気づきます。また、鉄による少量の赤水を誤って飲んでしまったとしても、鉄分は人体への吸収が低く、大部分が排出されてしまいますので特に心配はありません。ただし、多量の赤水あるいは鉄の濃度が異常に高い赤水を飲用した場合は、嘔吐を催すことがあります。     

3 白い水、白いお湯が出る(数秒間放置すると消える場合)

原因
 容器に水を入れたときに、下の方から透明になり白い濁りがなくなる場合、原因は空気であり安全性については心配ありません。これは、蛇口から水道水を威勢よく出すと蛇口の内部が負圧となり、蛇口の上部から空気を吸い込むため、それが細かな気泡となって白く見えることによるものです。また、給湯用の蛇口から出るお湯にも同様の現象がみられ、空気の吸い込みの他に水の中に溶けている空気の放出が考えられます。つまり、湯沸器の中で水が急激に加熱されると、水中に溶け込んでいる空気が溶けることができなくなり気泡となって現れます。これらの気泡は小さいため、水やお湯が白く濁って見えます。しかし、数秒後には徐々に下の方から透明にになってきます。

2 器や物の着色

1 タオル、容器、タイルなどが青くなる

原因
 容器やタオルなどに付着した銅イオンは、石けんや湯あかに含まれる脂肪酸と反応すると、水に溶けない青色をした銅石けんを作ります。これが容器タオルなどが青く染まる原因です。銅は、給湯管や一部の給水管、湯沸器に使われていて、銅の内面が新しい時に溶け出しやすく、水を長期間通すことによって酸化銅の皮膜が形成されると、溶出はほとんど無くなります。一般的に数週間から数カ月で皮膜が形成されますが、水質によっては、まれに数年以上かかることもあります。
 
対策
 容器やタオルなどを青く染めないためには、石けんや湯あかが残らないように、こまめに手入することが大切です。〈タオル〉食酢を10倍に薄めたものを70から80度に温め、タオルを浸すと数秒で脱色するので、その後きれいな水で十分にすすいででください。ただし、この方法を繰り返すとタオルが黄ばむこともあるので、こうなったタオルは漂白剤で漂白すると良いでしょう。〈容器、タイル〉市販のアルカリ性洗剤を少量滴下してから、スポンジ等でよくこすり、食酢で中和して洗い流してください。
 
安全性
 銅は人体に必要な成分の一つで、食物などから1日に取る量が2から5ミリグラムと言われています。水質基準の値は、1.0ミリグラム/リットル以下となっていますが、これは、水の味を悪くしたり、布類、タオル類を青くするといったことから決められた値です。

2 浴室のタイル、便器の内側などが桃色になる

原因
 浴室のタイル、流し口、便器の内側などは水が溜まりやすく、また、石けんカス湯あか、汚物などで汚れやすいため、空気中の雑菌(細菌やかび)が付着し、繁殖しやすくなっています。これらの雑菌のなかには繁殖にともなって桃色、黄色、燈色など、特定の色素を作るものがあるため、条件によってはこうした場所が、くすんだ薄桃色からあざやかな桃色まで、様々に着色することがあります。

対策
 まず、着色した部分を水でよく洗ってください。水洗いでは、見た目にきれいに見えても、雑菌の一部が生き残り、再び繁殖して同じ現象がおきることがあります。熱湯もしくは市販の漂白剤で洗えば再繁殖を防ぐことができます。ただし、漂白剤の使用については浄化槽を設置しているところでは注意が必要です。濃度の高い漂白剤、あるいは濃度は低くても多量の漂白剤が浄化槽に流入すると、中にいる浄化機能をもった微生物を死滅させ、浄化槽の機能を損なわせることがあります。また、空気中の雑菌は温度や湿度など条件さえそろえば繁殖するので、浴槽やトイレの換気をよくして湿気を減らすとともに、日常の手入れをこまめに行うことをお勧めします。

3 臭気

1 朝の使い始めに臭いを感じる

原因と対策
 一般的に、臭いに対する感度は朝起床したときが、一番強いと言われています。いつもの臭いで朝の使い始めだけ強く感じる場合は臭いの感度が高くなっている為と思われますので、心配はありません。また、水道水が給水管の中に長い時間滞留していると、使用している管の種類により各種の臭いが水につくことがあります。特に、新しい管のときには強く臭うこともありますが、使用するにつれて臭いがなくなってきます。臭いがあるときは、しばらく流して(他用途に利用)から使用されることをお勧めします。もし、しばらく流しても臭いが続くようでしたら、現場調査が必要になります。 

2 カルキ臭、塩素臭を感じる

原因
 水道水は、法律(水道法)により塩素消毒が義務付けられており、残留塩素が一定以上(水道法施行規則第16条第3項により、遊離残留塩素0.1ミリグラム/リットル以上)検出されなければならないことが定められています。塩素は水中の細菌を殺す働きをしており、これがないと水道水が病原菌で汚染される恐れがあります。このため浄水場では、安全を見込み一定量の塩素を注入しています。一般的に、臭いに対する感度は朝起床したときが、一番強いと言われています。いつもの臭いで朝の使い始めだけ強く感じる場合は臭いの感度が高くなっている為と思われますので、心配はありません。あるいは、塩素の注入の関係で給水地区によって、または、気候や体調などにより、カルキ臭・塩素臭を感じることがありますが、この臭いは水道水が病原菌などの汚染から守られていることをあらわしています。

対策
 各家庭で水をおいしく飲むための最も手軽な方法は、水を冷やすことです。冷やすことによって消毒の塩素臭などの臭いもあまり気にならなくなります(コップに3から4個の氷を入れるだけで十分です)。

4 異物

1 氷を作ったとき、氷の中央部が白く不透明になる

原因
 水道水中にはミネラル分が含まれており、これが適度に水の味をよくしています水が凍るときには外側から徐々に凍り、水に溶けていた空気やミネラル分は中央部に集められる現象が起こります。そのため、出来上がった氷の中央部は白く不透明になってしまいます。 

安全性
 白く不透明な部分は、空気やミネラル分ですから問題ありません。 

参考
 ミネラル分とは人体に必要な、カルシウム、マグネシウム、リン、ケイ酸などの鉱物性栄養素のことです。 

2 やかんなどの底に白いものができる

原因 
 水道水中にはミネラル分が含まれており、これが適度に水の味をよくしています。このミネラル分は水が蒸発しても後に残ります。このため、容器を洗った後、完全に水をふき取っておかないと、水分の蒸発後、容器の表面に白いはん点ができます。これが繰り返されて幾分厚みのある白い付着物になります。また、やかんやポットを空だきしたときや、水のつぎ足しの繰り返しでこの現象が促進されます。

対策 
 硬いたわしや布類でこすったりせず、洗剤を使って柔らかいスポンジなどで洗ってください。使用後は水を入れたままにしないで乾燥させることをお勧めします。また、空だきにも注意してください。 

安全性
 白い付着物は、ミネラル分ですから問題ありません。 

3 蛇口のまわりに白いものができる

原因
 水道水中には、適度に水の味をよくするミネラル分が含まれています。このミネラル分は水が蒸発すると、後に付着して残ります。蛇口部分は水にぬれたり、乾いたりを繰り返していますので、その部分にミネラル分が付着して、徐々に白くなっていきます。特に、給湯用の蛇口は水温が高く水が蒸発しやすいため、この現象が良くみられます。 

安全性
 白い付着物は、ミネラル分ですから問題ありません

5 水道水の保存期間、浄水器について

1 水道水の保存期間、残留塩素について 

 水道水は、病原菌に汚染されることのないように、塩素で消毒しており、蛇口で0.1ミリグラム/リットル以上の塩素(遊離残留塩素)があることが法律で定められています。水道水中に残っている消毒効果のある塩素を残留塩素と言い、残留塩素があるうちは、細菌は繁殖しません。しかし、残留塩素はなくなりやすく、水の保存方法により減少する割合が異なります。容器が10リットル、20リットルと大型になるほど長持ちしますが、約3日間を目安として水の交換が必要です。なお、容器は密閉できるものを選び、十分洗浄してから使用してください。また、暖かい場所では水温が高くなり、残留塩素が早く無くなりますので、保管場所は冷暗所にしてください。 

2 浄水器について 

 浄水器には、活性炭を主体としたものと、中空糸膜と活性炭を併用したタイプとがあります。これらの浄水器では、残留塩素や赤錆などの濁りが除去できます。水道水中に極わずかに含まれているトリハロメタンなどについては、カートリッジが新しい時期以外はあまり効果はありません。使用にあたっては、次のことに気をつけてください。
  1. その日の使い始めには2、3回浄水器の中の水が入れ替わる程度に水を流してから使ってください。浄水器に滞留した水は、残留塩素が無くなっており雑菌が繁殖しやすくなっています。
  2. カートリッジは早めに交換してください。長期間取り替えないと効果がなくなるだけでなく、中に溜まった成分が溶け出し、かえって水質を悪化させる場合もあります。その他の注意事項については、メーカーの取り扱い説明書を参照してください。
  3. 浄水器を通した水は残留塩素が無くなっており、雑菌による汚染を受けやすいので、汲み置きすることは避けてください。

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