熱中症に注意しましょう
今年も、新型コロナウイルス感染拡大防止を目的とした外出自粛等の影響で、暑さに慣れていない方や、室内で熱中症を発症する方が増える可能性があります。
炎天下の屋外だけでなく、閉め切った部屋や高温の作業場の中など、暑さが厳しく風通しの悪い場所では熱中症にかかりやすくなります。特に梅雨の晴れ間や梅雨明けなど急に暑くなる日は、暑さに体が慣れていないため、要注意です。
また、風邪や下痢、睡眠不足、二日酔いなど体調の悪い時や、食事を抜いている時などは誰でもかかりやすくなりますので、日頃から栄養や睡眠を十分に取り、体調管理に注意しましょう。
高齢の方や小さなお子さんは、特に注意が必要です。
一人暮らしの高齢者が熱中症により自宅で亡くなっているケースや、小さなお子さんが高温の車内で亡くなるケースが多く見られています。
危険な状況を回避できるよう、周りの人の体調にも気を配りましょう。
新型コロナウイルス感染症対策を踏まえた熱中症予防について
熱中症を防ぐため屋外ではマスクをはずしましょう!
屋外での散歩やランニング、通勤、通学等もマスクの着用は必要ありません。
熱中症とは
高温多湿の中に長時間いると体温調節がうまくできずに、体の中の水分や塩分のバランスが崩れておこる症状です。重症になると死に至る危険もあるため、予防ともしもの時の対処方法を知っておくことが大切です。
熱中症予防に関する出前講座も行っていますので、ぜひご利用ください。
熱中症予防
5つのポイント
1 高齢の方は、上手にエアコンを使いましょう。
2 急に暑くなる日、蒸し暑い日は要注意。
3 水分・塩分をこまめに補給しましょう。
4 「おかしい!?」と思ったら、涼しいところに避難し、病院へ。
5 周りの人の体調にも気配りを。
小さなお子さんは、熱中症になる危険が高い一方、自分で体調管理することが困難です。
まわりの大人が気をつけて、熱中症にならないようにしましょう。
屋外での活動
・暑い日に外出をするときには、日傘や帽子を着用し、直射日光を避けましょう。
・ペットボトルや水筒などで水分を持ち歩き、のどが渇く前に補給しましょう。
・エアコンの効いたところで、涼みましょう。
・エンジンを止めた車内は、短時間でもあっという間に高温になり、大変危険です。エンジンを止めた車の中で「待つ」、「過ごす」ことは絶対にやめましょう。
室内での生活
・風通しをよくしたり、扇風機を使いましょう。
・室温が高い時、蒸し暑い時は、エアコンを使いましょう。
(1)設定温度は室内が28度になるようにを心がけましょう。
(2)フィルターは2週間に1回程度、定期的に清掃しましょう。
・火を使う台所や閉め切ったトイレなどに長時間いる時も、気をつけましょう。
・遮光カーテンやすだれ、植物による緑のカーテンを利用し、直射日光を防ぎましょう。
水分補給
・日中は、水や麦茶など、こまめに水分を取りましょう。(コーヒーや緑茶などカフェインが多く含まれているものは摂り過ぎに注意しましょう。)
・マスクをしていると鼻や口が潤いやすく、喉の渇きを感じにくくなります。意識的に水分を取るようにしましょう。
・高齢の方は、暑さやのどの渇きを感じにくくなっていますので、のどが渇いていなくても水分を取る習慣をつけましょう。
・炎天下での作業やスポーツをする時は、汗をたくさんかくので水分と塩分を補給しましょう。
スポーツ飲料には塩分・糖分がバランスよく含まれているので、吸収が早くおすすめです。
・乳幼児は自分で水分補給できないため、大人が意識的に水分(水、麦茶、ミルクなど)を与えるようにしましょう。
・朝起きた時、入浴の前、寝る前にも一杯の水を飲みましょう。
・アルコールは、体内の水分を外に出していまうため、水分補給になりません。
暑さに負けない体づくり
・暑くなる前に、短時間で軽めの運動から始め、徐々に慣らしていきましょう。
・魚肉、野菜、穀類をバランスよく摂り、暑さや疲れに負けない体を作りましょう。
・熱帯夜はエアコン、扇風機を上手に使い、十分に睡眠や休憩をとりましょう。
・持病のある方は、日ごろからかかりつけ医と相談し、体調管理しましょう。
熱中症が疑われる症状があったら
基本的な対処方法
1 意識がない等の重症な症状が見られるときは、直ちに救急車を呼びましょう。
2 風通しのよい日陰やクーラーの効いた場所に移動しましょう。
3 衣服をゆるめ、ぬらしたタオルやガーゼなど薄手の布で体を覆ったり、水をかけたりしてから、風をあてましょう。
4 氷のうや保冷剤、冷やしたペットボトルなどで、大きな血管が通っている脇の下、首の両側、太ももの内側などを冷やしましょう。
5 水やスポーツ飲料で水分と塩分を補給しましょう。ただし、自分で飲めないときは、無理に飲ませないでください。
6 対処しても改善しない場合は、医療機関を受診しましょう。
熱中症の症状と対処法
重症度 | 症状 | 対処法 |
---|---|---|
軽症 |
めまい、立ちくらみ 筋肉痛を伴うこむら返り 汗が止まらない |
涼しい場所への避難 水分、塩分を補給する 衣服をゆるめ水や氷で体を冷やす |
中等症 | 頭痛 吐き気、嘔吐 体がだるい 体に力が入らない 体温上昇(40度以下) |
涼しい場所への避難 衣服をゆるめ水や氷で体を冷やす 横にして足を高くする 吐き気のない時は水分、塩分の補給 自分で飲めないときはすぐに病院を受診 (必要に応じて救急車を呼ぶ) |
重症 | 意識がない けいれん 呼びかけに対し返事がおかしい まっすぐに歩けない、走れない 高い体温(40度以上) |
すぐに救急車を呼ぶ 涼しい場所への避難 衣服をゆるめ水や氷で体を冷やす |
※立ちくらみやこむら返りは熱中症の初期サインです。この時点で、涼しい場所への避難や水分補給をするなどの対処を行うことがポイントです。
まちのクールオアシス
埼玉県では、暑さの厳しい夏の日中に外出した際に、体温の上昇や水分不足により熱中症にかかることのないよう、冷房の入った身近な施設を一時的な避難場所(まちのクールオアシス)として活用する取り組みを行っています。県内の金融機関やコンビニエンスストアなどに協力を呼びかけています。
入間市も、クールオアシスが増えるよう市の施設を提供したり、市内の店舗に協力を呼び掛けたりし、積極的に支援しています。
熱中症警戒アラート
熱中症の危険性が極めて高くなると予想される日の前日の午後5時、または当日の午前5時に熱中症警戒アラートが都道府県ごとに発表されます。
発表されている日は、外出を控える、エアコンを使用する等の、熱中症の予防行動を積極的にとりましょう。
関連情報
PDFファイルをご覧いただくには、Adobe Readerが必要です。お持ちでない方はアドビシステムズ社のサイト(新しいウィンドウ)からダウンロード(無料)してください。
このページに関するお問い合わせ
健康推進部 地域保健課
〒358-0013 埼玉県入間市上藤沢730-1
電話番号:04-2966-5513 ファクス:04-2966-5514
お問い合わせは専用フォームをご利用ください。