市では、環境の保全及び創造に関する取組の基本となる「入間市環境基本条例」を平成10年9月に制定いたしました。
 今日の環境問題は、自然破壊は当然のことながら、大気汚染、廃棄物、地球温暖化などの問題に見られるように、私たちの日常生活や通常の事業活動における環境への負荷の増大が主な原因になっています。
 こうした環境問題を改善するためには、環境そのものを総合的にとらえた施策を策定するとともに、活動の主体となる市民、事業者及び行政が相互に協力し、それぞれの立場から環境に配慮した行動を積極的かつ継続的に進めることが必要です。
 この条例は、本市における環境の保全及び創造に関する取組の基本的な方向と枠組みを示すとともに、これまでの大量生産、大量消費、大量廃棄型の社会経済活動やライフスタイルを見直し、環境にやさしいまちを築いていくための指針となるものです。
 私たちは、豊かな緑、さわやかな風、清らかな水の流れに代表される自然の恵みを享受するだけでなく、都市化により減少した自然や良好な都市景観を創造し、将来の世代に引き継いでいく責務を有しています。
 そして市は、この条例を環境行政の新たな出発点と位置づけ、市民、事業者及び民間団体と連携を密にして、環境と共生する都市をめざした取組を積極的に推進してまいります。