12月1日は世界エイズデー
【U=U】知ることからもう一度。12月1日は世界エイズデー
毎年12 月1 日は「世界エイズデー」です。エイズに対する理解を深め、HIV 感染者への差別や偏見をなくすことを目的とした国際的な日です。
かつてエイズは「不治の病」と呼ばれ、多くの人々に恐怖を与えていました。しかし、研究の進歩により、今では適切な治療を受ければ、HIV に感染していても、エイズを発症せずに健康な人とほぼ同じように長く生きられるようになりました。
さらに、薬を飲み続けることで、血液中のHIV が検出されなくなる状態(Undetectable)になれば、性行為での感染リスクもなくなります(Untransmittable)。これは「U=U」と呼ばれ、科学的に証明されています。
しかし、HIV は初期症状が軽い場合が多く、気づかずにエイズを発症してしまうこともあります。早期発見・早期治療のためにはHIV 検査を受けることが大切です。
また、近年梅毒も急増しています。性感染症について正しい知識をもちましょう。
狭山保健所をはじめ埼玉県内の保健所では、エイズ・梅毒等の性感染症検査を実施しております。匿名・無料(予約制)で受けられます。狭山保健所ホームページもご覧ください。
性感染症に関する不安や疑問は、医療機関や保健所窓口にご相談ください。
問い合わせ 狭山保健所04-2954-6212
HIV感染者・エイズ患者が増えています
エイズとは、HIV(ヒト免疫不全ウイルス)に感染して起こる病気です。
HIVに感染すると私たちの体にある自己防衛のための免疫機能が低下します。
免疫機能が低下すると体の抵抗力が極端に落ち、様々な感染症や悪性腫瘍にかかってしまうことがあります。
HIVに感染しても、すぐには症状が現れません。HIVウイルスに感染しても症状がない状態を「無症候性キャリア」といい、短くて6か月位から長い場合は15年以上続きます。しかし症状がないとはいえ、性行為などによって他人に感染させてしまう状態にあるため、感染を拡大させてしまう恐れがあります。他人を感染させないように予防することはもちろんのこと、まずはHIVに感染していないか検査をすることが大事です。
HIVの感染経路
- 性的接触による感染
HIV感染者の精液や膣分泌液を介して粘膜や目に見えない傷などから感染します。 - 血液による感染
HIV感染者からの血液・臓器の提供
注射針の共有(麻薬の回し打ちなど) - 母から子への母子感染
HIVに感染している母親から妊娠中・出産時・授乳によって子どもに感染することがあります。
しかし、日本では予防措置を行うことによって母子感染率を低くする方法があります。
このようなことでは感染しません
- 握手
- バス・電車のつり革
- 咳・くしゃみ・汗・涙
- 食器類の共用
- 蚊、ハエ、ペットなどを介して
- 衣類、寝具などの共用
- 銭湯・プール・洋式トイレ
HIVは、感染者の血液・精液・膣分泌液に大量に含まれており、空気中・食べものの中・水の中では生存できません。 そのため、性行為以外の上記のような日常的接触では感染しません。
もし感染してしまったら?
現在、全国に約380のエイズ治療拠点病院が整備されており、治療や相談を行っています。また、全国の保健所でも相談を行っています。
いまのところ、体の中のHIVを完全に取り除く治療法はありません。ただし、医療の進歩によって、発症する前にきちんと服用すれば、発症を遅らせ、他の慢性疾患と同じように入院することなく定期的に病院に通うことで、コントロールが可能になっています。つまり、早期治療が重要なのです。
心配事があったら相談や検査を受けましょう
「もしかしたら?」と少しでも気になる人は、相談や検査を受けましょう。
エイズの相談や検査は保健所で匿名で受けられ、相談や検査結果などの秘密は必ず守られます。
どこで受けられますか?
狭山保健所をはじめ、埼玉県内の保健所で受けられます。
HIV検査は、匿名・無料(予約制)です。
狭山保健所ホームページも、ぜひご覧ください。
検査を受けるタイミングは?
血液中に抗体ができるまでに、約6~8週間かかります。それ以前に検査をしても結果が正確に出ない場合があります。
念のため、感染の可能性のある行為から3か月以降に検査を受けましょう。
関連情報
この記事に関するお問い合わせ先
健康推進部 地域保健課
〒358-0013 埼玉県入間市上藤沢730-1
電話番号:04-2966-5513
ファクス番号:04-2966-5514
メールフォームによるお問い合わせ

更新日:2025年12月01日