ゲームでつながる!入間市がeスポーツで描く、笑顔あふれるまちの未来
子どもから高齢者までみんなが楽しんだ! 未来への架け橋となるeスポーツの可能性
令和6年3月、入間市で初めてのeスポーツイベント「つながるeスポーツ〜eとこ eとき eみらい〜」を開催しました! 会場となった三井アウトレットパーク入間には、子どもから高齢者まで多くの市民が集まり、eスポーツの熱気に包まれました。
今、入間市では、eスポーツを取り入れた世代間交流が広がりを見せています。
*「eスポーツ」とは?
「エレクトロニック・スポーツ」の略。パソコンやゲーム機を使って対戦したり、協力したりすることをスポーツとして捉えたものです。スポーツによっては、年齢や体力、障がいがハンデになることがありますが、eスポーツは子どもから高齢者まで、みんな一緒に楽しむことができます。
自治会加入率からみる地域交流の課題
現代社会では、核家族化や高齢化が進み、地域の人々とのつながりが希薄になっていると言われています。また、コロナ禍の影響もあり、対面でのコミュニケーションの機会が減少し、コミュニケーション不足への懸念が高まっています。こうした変化は、特に高齢者層への影響が大きく、情報不足や交流機会の減少により心身に悪影響を及ぼす可能性が心配されています。
地域間の交流状況を把握するための指標の一つとして、入間市の自治会の加入率から捉えてみます。令和6年10月現在では、入間市の自治会加入世帯数は、68,395世帯、自治会加入率は55%となっています。

入間市では、高齢化による担い手不足やライフスタイルの多様化による地域活動への関心の低下といった課題を抱える自治会を支援するため、「入間市地域コミュニティづくり事業」のコーディネーターとして石澤志津氏を登用しました。石澤氏は、令和4年度に実施した同事業において、自治会の現状把握のための調査やアンケートを実施し、地域住民のニーズを把握しながら、地域活動への参加を促すためのさまざまな取組を行いました。
その結果、自治会活動における深刻な課題の一つである役員の担い手不足について、
以下の2点が大きな要因となっていることが明らかになりました。
1 高齢化による人材の減少
2 若い世代が仕事や子育てにより時間的制約があり活動に参加できない。
このままでは、地域のつながりが低下し、高齢者の見守りや災害時の対応など、地域で協力して取り組むべき課題への対応が困難になることが懸念されます。
石澤氏の活動が重要な一歩となり、このような状況を改善し、地域における活発な交流と、自治会への若い世代の関心を高めるための仕組みづくりが課題解決への急務と考えてコミュニティづくりに取り組んでいます。

入間市とeスポーツとの出会い

入間市スポーツアンバサダー
ひゅーが(園部日向)氏
入間市は、スポーツを通じた地域活性化を目指して令和5年10月に「入間市スポーツ振興まちづくり条例」を制定しました。そして、スポーツを通じたシティプロモーションを推進し、入間市のスポーツを盛り上げていただくため、地域にゆかりのあるアスリートに「入間市スポーツアンバサダー」を委嘱しました。
その内の一人に、eスポーツプレイヤーのひゅーが(園部日向、プロeFootballプレイヤー)氏がいらっしゃいます。
ひゅーが氏との連携のもと、令和6年3月に三井アウトレットパーク入間で、eスポーツイベント「つながるeスポーツ 〜eとこ eとき eみらい〜」を開催し、子どもから高齢者まで多くの方々のeスポーツを通じた交流を生むことができました。

令和6年3月に開催した入間市初のeスポーツイベント「つながるeスポーツ〜eとこ eとき eみらい〜」。プロゲーマーに挑戦できる企画や、親子で楽しめるぷよぷよトーナメントなど、さまざまなプログラムで世代を超えた交流に溢れました。
入間市の自治会組織である入間市連合区長会の三木会長も、eスポーツのイベントが初開催ということで参加してくださいました!

入間市連合区長会 三木会長
「太鼓の達人」をやったのですが、ゲームがこんなに簡単で楽しいとは驚きでした!リズムに合わせて体を動かすので、運動不足解消にもなるし、子どもから大人まで一緒に楽しめるので、世代間の交流にも活かせると感じました。初めてやりましたが、ただただ楽しいんです!
知らない人同士でも、一緒に画面を見て盛り上がれるし、達成感も味わえます。ぜひ、私たちの自治会活動にも取り入れたいと思いました。
eスポーツを地域の架け橋に:多様な活用事例と今後の展望
入間市では、eスポーツイベント「つながるeスポーツ」の盛り上がりをきっかけに、eスポーツをより身近に感じ、地域における活発な交流と、自治会への若い世代の関心を高めるための仕組みとして活用してもらうため、さまざまな取組を進めています。
市民団体、区・自治会との連携
市民団体「元気が出るふじさわ未来ネット」主催のeスポーツ体験会(令和6年4月25日開催)において、入間市職員が機器設置のお手伝いをさせていただき、ゲーム操作だけでなく、eスポーツを通じた交流の可能性を参加者に伝えることができました。その後、このeスポーツ体験会に参加した藤沢地区第5区の自治会長の提案により、自治会の敬老会において、eスポーツ体験会が開催(令和6年9月7日)されるなど、「つながるeスポーツ」の開催をきっかけに、eスポーツが着実に地域へ広がりを見せています。

ふじさわ未来ネットさん主催のeスポーツ体験会(藤沢地区センター)

敬老会のレクとして開催された藤沢地区第5区eスポーツ体験会
プロeスポーツ選手による講座
令和6年7月23日、入間市スポーツアンバサダーであり、プロeスポーツ選手であるひゅーが(園部日向)氏を講師に迎え、「eスポーツってなに?親子で聞きたいスポーツとしてのeスポーツ」と題した講座を開催しました。参加者はeスポーツへの理解を深め、その競技性、戦略性、職業としてのモデルケース、さらには健康増進や教育的側面、地域活性化の可能性について学びました。

eスポーツ体験会+講演会「eスポーツってなに?」の様子
各地域での取組
入間市は、eスポーツが「地域のコミュニケーション創出」、「高齢者のフレイル予防」、「猛暑時の屋内レクリエーション」などのあらゆる活用ができる可能性に着目しました。各地区の区長会と連携し、まずは金子地区や宮寺・二本木地区の各地区センターで、eスポーツの講演会と体験会を企画しています。
eスポーツの未来:多世代交流、地域活性化、そして新たな価値創造へ

入間市は、eスポーツをゲームの枠を超えた、多世代交流、地域活性化、そして地域でのコミュニケーションを創造する新たなツールとして捉えています。
eスポーツは、年齢や障害の有無に関わらず、誰もが一緒に楽しめるコミュニケーションツールであるため、家族間の絆を強くし、高齢者の健康増進や社会参加を促し、地域コミュニティを活性化し、学校教育における新たな学びの場を提供するなど、さまざまな機会に活用が期待できます。
これからも入間市は、地域におけるeスポーツコミュニティの形成や、新たな交流が生まれることを期待して、プロeスポーツ選手との連携や市民団体や区・自治会と協力し、eスポーツ体験会や講演会を開催して、eスポーツへの理解を深め、地域での活用を促進していきます。具体的には、eスポーツに触れる機会を増やすことが地域展開には不可欠と考え、機器の貸し出しなどの支援を行い、環境整備にも取り組んでいきます。
人々をつなぎ、地域を元気にする力を持つeスポーツを通じて多世代が交流し、地域が活性化し、新たな価値が生まれる未来を目指して入間市のeスポーツへの挑戦は、これからも続きます。
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更新日:2025年01月20日