地域が賑わい、地域の人が笑顔になるために! 入間市駅前賑わい事業

地域企業と共創する、賑わい事業とは?
入間市では、入間市駅前賑わい創出事業として駅前の賑わい創出と観光誘客を目的とし、平成28年度から毎年、イルミネーションをはじめとしたイベントを実施してきました。
人が集まり賑わいを創出するためには、一過性のイベント開催ではなく持続的な取り組みが必要となります。コロナ渦の時期に、「賑わい生むためにはどうしたらよいか。地域への還元になることはどんなことか。」と、商工観光課担当職員が再検討し、令和4年度に賑わい創出事業をリニューアル。
令和6年12月には、ハートウォーミングいるまハッピークリスマス2024を開催。「まちを元気にしたい」という熱い想いが重なり、業種も全く違う地域企業との共創によって開催されました。

コンセプトはキッチンカーやワークショップ体験をファミリーで楽しめ、サスティナブル素材の使用などを通じてSDGsを体感できるものを展開しました。

まちへの想いをもった地域企業・団体との連携で実現
企画の内容も、サスティナブルを意識し、地域活性化を目指したものを展開。業種も違う会社の皆さんが「地域のために賑わいを」という思いに共感し、共創することができました。
この企画に賛同・共創したことについて、お話を伺いました。

カネパッケージ株式会社 常務取締役 高村賢二さん
弊社は、入間市工業団地の中にある、段ボールを使ったパッケージ商品を製造・販売している会社です。
今回のイベントでは、駅前の限られたスペースでも飲食等ができる段ボール製のテーブルや、サスティナブルな段ボールクリスマスツリーを作成・設置をおこないました。
弊社は、マングローブの植林など以前から社会貢献を意識して取り組んでいます。従業員の帰属意識をつくるのに、皆で一緒に社会貢献しようということで始まったもので、その活動を続けることで、色々な団体から表彰されて、従業員もモチベーションにつながっているのが感じられました。
弊社は、入間市で50年も仕事を続けられています。そんな地域への恩返しも積極的にやっていきたいと、一緒にこの企画に取り組んでいます。
このような企業が入間市にあるということを知ってもらうきっかけになれば嬉しいです。

farm enn. 代表 田中 豪さん
farm enn.(ファームエン)は、入間市上藤沢に店舗も構えるユーカリ農家で、第六次産業(生産・加工・販売)を行っています。
このイベントでは、カネパッケージさんが作成した段ボールツリーを再利用し、規格外のユーカリや、そのユーカリで染めた古着などを使った装飾を担当させていただきました。
自分は入間市出身で、入間を盛り上げたいと思っています。これまで個人で活動を行っていることが多かったのですが、今回、同じ思いがある企業の人が集まる企画に参加でき、嬉しく思います。
これからも、なにかご縁があれば一緒に活動していきたいです。

左から、𠮷野信明さん、加涌基光さん
飯能信用金庫
地域支援部地域活性化推進グループ 調査役 𠮷野信明さん、入間支店 次長 加涌基光さん
𠮷野さん)イベントでは主に、参加した人が楽しめる企画を考えました。地域支援部は約3年前に新しく設立した部署で、地域の課題解決のための部署です。入間市駅前賑わい創出事業には、過去の3回とも協力をさせていただいています。「継続的なまちのにぎわい」という入間の課題解決を、地域企業である私達が行っていくことが重要です。
地域のために、地域企業が頑張る。当たり前のことですが、これができるとサーキュラーエコノミー(循環経済)に繋がり、入間市全体に活気があふれると考えています。
これからも、飯能信用金庫は、地域貢献のためにさまざまな企画を計画していきます。
加涌さん)私達も、入間市と同様にパーパスを掲げています。「つながり続ける、挑み続ける、未来を彩る笑顔のために。」というものです。パーパスを実現するには、「職員一人ひとりがWeの視点で、地域やお客様、チームのために何ができるかを主体的に考え行動することが必要」です。
今回のイベントのように、地域支援部が企画を練り、支店で働く自分たちが地域と深くつながっていくことで、地域を盛り上げ共感の輪を広げていきたいと思っています。

入間市文化創造アトリエ 館長 水村雅啓さん
入間市文化創造アトリエ AMIGO(以下、AMIGO)では、入間市駅前賑わい創出事業の企画・運営を行っています。イベントをリニューアルしてから今年で3回目の開催となり、AMIGOは文化という視点から、賑わいを生み出す仕組みを企画してきました。
この事業に限らず、まちの賑わいを考えたときに大切なことは、一瞬だけ盛り上がるイベントではなく、継続的な賑わいをいかに作れるか、企画の段階からたくさんの人と話し合い、構想を練ることだと思います。
「あのイベントに行けば、誰かに会える」そういったことから、徐々に「あの場所に行けば」「入間市に行けば」と賑わいそのものが広がっていくと考えています。
賑わいは、何もしなければ生まれません。理想は恒常的に人が集まり、笑顔が集まる場所になることです。
これからもさまざまな仕掛けを入間にしていきたいと思います。
今後の取り組み
入間市駅を中心とした賑わい創出事業は、今後もさまざまな企画を計画します。令和7年度も夏と冬の2回の開催を予定し、引き続き「まちの賑わい」につなげていくことを目指しています。
地域企業が積み重ねてきた知識やノウハウを、地域の賑わいという目的に向かって共創した本イベント。
入間市は、入間のパーパス「心豊かでいられる、「未来の原風景」を創造し伝承する。」を掛け声に、私達だけでは解決・継続が難しい地域課題について官民共創を推進しています。そして、そのパーパスに向かってより力を注ぎたいものを、5つのシンボリックアクションとして定めています。
入間市に暮らす市民、そして関係者の笑顔なくして、心豊かでいられるまちを作ることは不可能です。一時的な話題や多くの人を呼ぶ賑わいではなく、継続性・持続性のある賑わいづくりを続けていきます。
前回のイベント 2024年 サスティナブな仕組みづくりにシフトした、夏祭り


駅前の省スペースで展開できる、段ボールカウンターテーブル。軽くて丈夫なダンボールはだれでも運搬が可能(製作・提供:カネパッケージ株式会社)

県の染色試験場跡地でもあるAMIGOで、藍や入間市が主産地である茶を染料を使って染色体券ができる。ここでは、廃棄布を染めて会場内の装飾に使用(染色・提供:入間市文化創造ネットワーク)

茶殻入のダンボールで作った特製うちわ。狭山茶の主産地である入間市ならでは。(製作・提供:カネパッケージ株式会社)
この記事に関するお問い合わせ先
企画部 企画課 未来共創政策推進室
〒358-8511 埼玉県入間市豊岡1-16-1
電話番号:04-2964-1111(代表)
ファクス番号:04-2965-0232
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更新日:2025年03月06日