ヒアリングフレイル(聴覚機能の衰え)を知ろう
ヒアリングフレイルとは?
「ヒアリングフレイル」とは、耳の虚弱(聞き取る機能の衰え)のこと。
聴覚機能の低下によるコミュニケーションの問題やQOL(生活の質)の低下などを含む、身体の衰え(フレイル)の一つです。
こんな症状があったらヒアリングフレイルかもしれません
日本の想定難聴者数は約1430万人と言われていますが、聴力機能の低下を、身体機能の低下や認知機能の問題と勘違いしてしまうケースがあります。よく見られる次の症状も「聴覚機能の低下」が原因の可能性があります。
- 話しかけても以前より反応しなくなった
- 外出することがおっくうになった
- 部屋に引きこもることが多くなった
- 以前よりも怒りっぽくなった
- 大好きだったテレビを急にみなくなった
- 以前に比べ会話が難しくなった
ヒアリングフレイルを放置しておくと
ヒアリングフレイルを放置すると心身の活力の衰えが進み、認知症やうつ状態となるリスクが高まります。
また、年齢を重ねると脳は萎縮する傾向があると言われていますが、ジョン・ホプキンズ大学とアメリカの国立老化研究所の合同研究では、難聴の高齢者ほど、この変化が強く現れることが明らかになりました。
あなたの聴こえは大丈夫?(アプリチェック)
聴力の低下は視力に比べて気づかれにくく、数値で示しても理解するのが困難なため、放置されてしまうケースがあります。
聞こえの変化を感じたら、お近くの耳鼻咽喉科に相談することはもちろん、スマートフォンやタブレットをお持ちの方は、アプリ「みんなの聴脳力チェック」で、聴覚の状態を簡易的にチェックすることが可能です。
ダウンロード方法などの詳細は、ユニバーサル・サウンドデザイン株式会社ホームページをご覧ください。
「聴脳力」「ヒアリングフレイル」は、ユニバーサル・サウンドデザイン株式会社の登録商標です。
ヒアリングフレイルの予防と対策
ヒアリングフレイルは、早期発見や適切な治療を行うことで、要介護状態に進まずに済む可能性があります。まずは自身の状態を把握し、予防や治療を行いましょう。
家族や周囲が聞こえにくさを早期発見する
離れて暮らす家族は電話での会話が困難になることで、医療者や介護者は音量を抑えて話すことで、聴力の低下に気づくケースがあります。日頃より音声コミュニケーションを積極的に行うことでヒアリングフレイルの早期発見につながります。
治療から予防に意識をシフトする
「難聴の早期発見」と「治療から予防」に意識をシフトし、日頃から「聴覚ケア」に意識を向けることが重要です。
聴覚ケアの例
- 大音量でテレビを見たり音楽を聴いたりしない
- 騒音など、大きな音が常時出ている場所を避ける
- 騒音下で仕事をしている方は耳栓をする
- 静かな場所で耳を休ませる時間を作る
- 耳鼻咽喉科で聞こえの検査
- 早期に補聴器で聞こえをサポート
(一般社団法人 日本耳鼻咽喉科頭頸部外科学会「"Hear well, Enjoy life" – 快聴で人生を楽しく -」サイト)より掲載
注意:このホームページは「ユニバーサル・サウンドデザイン株式会社」の許可を得て掲載しています。(無断転載禁止)
この記事に関するお問い合わせ先
福祉部 高齢者支援課
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電話番号:04-2964-1111(代表)
ファクス番号:04-2965-0232
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更新日:2023年12月14日