市では、環境基本条例に基づき、環境の保全および創造に関する施策を総合的に推進するため、令和2年度に第三次環境基本計画を策定し、様々な取り組みを進めています。

令和6年度中の取り組み状況をまとめた「令和7年度版環境報告書」ができましたので、概要をお知らせします。

循環型社会の推進のため、「入間市の家庭ごみの分け方・出し方」リーフレットに、不要品をリユースできる「おいくら」と使用済み食用油（廃食油）のリサイクルに協力を呼び掛ける内容を追加するなど、ごみの減量・資源化の取り組みを実施しました。
地球温暖化対策の取り組みとして、市民向けの太陽光発電設備・定置用リチウムイオン蓄電池・V2H充放電設備の補助に加え、環境省の交付金を活用し、市の公共施設へ太陽光発電設備を設置しました。また、新たに藤沢地区センターへ電気自動車の導入とシェアリングを開始しました。
新たな取り組みとして、令和6年度から令和8年度の3年間で、公共施設38ヶ所の照明を一括リースによりLED化する取り組みが始まり、令和6年度は14施設にLEDを導入しました。

加治丘陵や水辺の環境保全を継続して行ったほか、農産物のブランド化、プロモーションなどを通じて、地域の農業生産の振興に取り組みました。
また、健全な生態系の確保と安全な生活環境づくりを進めるため、適正な駆除や防除体制を整えています。

地域の緑の充実のため、ラズベリーの苗木を配布しました。
また、令和5年度に実施したパークPFIを用いた公園整備を行うことについての「サウンディング調査」の結果を参考に、実施手法・事業条件等の具体的な内容等、事業者募集に向けたさらなる検討を進め、令和7年3月に募集を開始しました。
交通環境の整備の一環としては、引き続き運行業者との連携により、民間路線バスの路線維持・確保を図り、自転車置場の整備・維持管理により放置自転車の解消に努めました。
歴史・文化を大切にした景観の保全としては、指定文化財として新たな資料を指定することに加え、文化遺産等のイベント活用等により魅力発信に取り組みました。

環境保全のため、自動車排気ガス調査や河川の水質調査を継続して行いました。
また、騒音・振動・悪臭の相談は29件受け付けましたが、全て解消（改善）することができました。

ゼロカーボンシティの推進のため、埼玉県立入間向陽高校の総合的な探究の時間にて、「サスティナブルウォークいるまいる」を活用し、地域探究の一つとして、高校生の視点から「入間市の取り組みをもっと多くの人に知ってもらう、使ってもらうために何ができるか」を提案してもらい、官学一体となってゼロカーボンの推進に取り組みました。
また、生涯学習出前講座の実施や、自然かんさつ会などの様々なイベントを通じて環境活動を実践しました。

第三次入間市環境基本計画は、令和6年度に大幅な見直しを行い、令和7年度から令和12年度までの6年間は「第三次入間市環境基本計画（改定版）」に基づき、環境の保全及び創造に関する施策を推進していきます。
このため、令和6年度は改定前計画に沿って取り組む最終年度となりました。

令和6年度の取組状況については、計画で定めた73項目の指標のうち、43項目（59％）で既に目標を達成しました。一方、22項目（30％）は悪化や未着手等の状況となっています。過半数が目標を達成した一方で、高齢化や団体活動の変化に伴う活動規模の縮小、制度見直しによる事業の拡大・継続の難しさなど、外的要因の影響を受けた指標が一定数見られました。

改定版では、指標を「成果指標」として再整理し、目指すべき環境像の実現に向け、効果の高い施策を重点的かつ柔軟に展開していきます。市民・事業者・行政が連携し、持続可能で質の高い環境づくりを進めてまいります。

ご意見がある場合は、令和8年1月9日（金曜日）までに、別添様式もしくはロゴフォームにより意見書をエコ・クリーン政策課へご提出ください。

電子申請はこちら https://logoform.jp/form/7Bob/431108

なお、頂いたご意見について個別回答は行いませんが、入間市環境基本条例第18条に基づき、入間市環境審議会に提出します。