入間市のあらまし

更新日:2023年12月27日

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沿革

 入間市の市制施行は、昭和41年11月1日であったが、その歴史はかなり古くまでさかのぼることができる。すでに、縄文時代に先人が住みついていたことは縄文式土器の発掘によって明らかにされており、その中でも坂東山遺跡は最大で住居跡や土器等が数多く発掘されている。
 入間市の古代における遺跡のうち、代表的なものとして東金子窯跡群があり、ここでは主に国分寺瓦が造られた。聖武天皇時代、全国に設けられた国分寺に奉献された瓦のなかには、入間の郡名を見ることができる。
 中世においては、武士団が勢力をもち入間市でも村山党の金子氏、宮寺氏及び丹党の加治氏などが武蔵武士団の一員として活躍した。この時代の史跡として瑞泉院には、金子氏一族の宝篋印塔がみられ、高正寺にも巨大な板碑が遺されている。
 また、入間市を初めとする周辺地域に遺された板碑は、数多く中世期における当地方の活動状況を表すものであり、特に円照寺の加治氏板碑は同氏が政治的にも深く係わりをもっていたことを示している。
 江戸時代当地方は、天領、藩領、旗本領と支配が入り混じっていたものの経済活動は活発化していった。特に江戸末期において扇町屋は、穀物市や木綿市が立ち、地域経済の拠点として栄えた。
 明治期に入り、現在の入間市の原型ともいえる町村(豊岡町、金子村、宮寺村、藤沢村、東金子村、元加治村、元狭山村)が成立し、また繊維工業のめざましい発展がみられた。戦後、町村合併が促進され、昭和31年9月30日、豊岡町、金子村、宮寺村、藤沢村及び西武町の一部(旧東金子村)をもって合併し武蔵町が発足した。その後、昭和33年10月、元狭山村の一部を合併し、昭和41年11月1日、埼玉県で25番目の市として「入間市」が誕生した。さらに、昭和42年4月1日、西武町との合併もなり現在の市域を構成するとともに首都圏近郊都市としての行政基盤が確立された。

位置

 本市は、都心から40キロメートル圏に位置する緑に恵まれたまちである。面積は44.69平方キロメートルで東西9.3キロメートル、南北9.8キロメートルの菱形をなしており、周囲は、埼玉県所沢市、狭山市、飯能市及び東京都青梅市、瑞穂町にそれぞれ接している。

地勢

 市域全体は、海抜60メートルから200メートルのややなだらかな起伏のある台地と丘陵からなり、市東南端と西北端には、それぞれ狭山丘陵と加治丘陵とがあり、市域の約10分の1を占める茶畑とともに緑の景観を保っている。
 また、市の西北部には荒川の主支流である入間川が流れ、中央部に霞川、南部に不老川がそれぞれ東西に流れ、優れた景観をなしている。
 地質は、地表が軽い植質壌土で、地下は関東ローム層と呼ばれる砂壌土質の洪積火山灰土でそれぞれ形成され、肥沃な地味は茶樹、野菜等の栽培に適している。

交通

 本市の鉄道網は、私鉄の西武鉄道池袋線とJR八高線の2路線である。前者は、都心へ通じる主要交通機関であり市民の通勤通学者のほとんどが本線に集中している。なかでも入間市駅、武蔵藤沢駅の利用者が多い。後者の八高線は、市の最西端を縦断する路線であるが、地域住民にとっては重要な交通機関となっている。
 次に、道路は首都圏外周部の環状路線である一般国道16号をはじめ、299号、407号と、463号の4路線が、また県道として青梅入間線外8路線があり、地域交通上の基幹道路として重要な役割を担っている。また、平成8年に首都圏中央連絡自動車道(圏央道)が開通し、入間インターチェンジが国道16号と接続したことで、広域的機能を高めた交通網を形成している。
 路線バスは、そのほとんどが入間市駅を起点として運行されている。近年、自家用車等の著しい普及がみられるが、バスを唯一の交通手段としている市民も多く、バス路線の整備拡充を望む声は依然として高い。

産業

 本市の産業は、総体的には製造業を中心におおむね順調な伸びを示している。それは、地場産業である製茶業及び繊維工業に加え、わが国産業の主軸をなす京浜工業地帯の影響を受けて、昭和44年の武蔵工業団地の造成とともに、電気、機械工業等が中心的役割を担ってきた。いわば、製茶業等の自然的特性と首都圏近郊に立地しているという地理的好条件が本市産業の量的成長及び質的発展に大きな役割を果たしてきたといえる。
 特に製茶業に関しては、狭山茶(埼玉県下全般に生産されるお茶の総称)の主産地であり、その生産量、栽培面積も県下一を誇っています。
 しかしながら、昭和40年代から50年代にかけて、人口急増による都市化が進むなかで、土地利用及び市民の生活環境は大きな変化を示し、本市の産業構造も主軸であった第二次産業から第三次産業へとその中心が変わってきている。

観光

 加治丘陵・狭山丘陵といった丘陵地は自然に恵まれ、県内ではここでしか見れない植物等も生息している。そのゆるやかな起伏は、ハイキングコースとしても最適の地である。また、高倉寺観音堂、円照寺の板碑といった国の重要文化財や、登録文化財である旧石川組製糸西洋館などもあり、これらを目的に、この地を訪れる人も多い。
 こうした武蔵野の面影が残る一帯を、市では、7つのコースからなる「元気な入間 ふれあい茶ん歩(さんぽ)道」として整備している。

姉妹都市・友好都市

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