【報告】青少年異文化体験訪問団派遣事業

更新日:2025年02月06日

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令和6(2024)年度 ヴォルフラーツハウゼン市青少年異文化体験訪問団(第13期)派遣事業報告

令和6年8月1日(木曜日)から8月9日(金曜日)の間、姉妹都市ドイツ・ヴォルフラーツハウゼン市へ高校生から大学生までの7名を派遣しました。

青少年は各々が環境問題への取り組みや文化についてなど学習テーマを設定し、受入れ側のヴォルフラーツハウゼン市はそのテーマをくみ取りプログラムを用意してくださいました。学びのある訪問は、楽しさに加え訪れた場所の印象や記憶をより濃く残してくれます。インターネットや資料からは得ることができない、青少年の心の成長につながる貴重な体験となりました。

今回の派遣を通して、ヴォルフラーツハウゼン市の方々のあたたかさに触れました。また、普段とは全く異なる環境の中でも、青少年達は一生懸命ヴォルフラーツハウゼン市の方とコミュニケーションを取り、違いを楽しみ、より両市の「絆」を深めることができました!

ヴォルフラーツハウゼン市全体写真

事業の目的

高校生から大学生の若い世代が、

「異文化やその習慣を体験し理解するとともに、お互いを認め合う心を育むこと」

「入間市とヴォルフラーツハウゼン市の友好関係の発展に寄与すること」

「国際交流活動をはじめとする地域活動に積極的に参加する人材を育成すること」

を目的に、入間市と入間市国際交流協会が共催で行っているものです。

ヴォルフラーツハウゼン市ってどんなところ?

ヴォルフラーツハウゼン市について
いかだの街ヴォルフラーツハウゼン市

派遣を通してたくさんのことを学びました!

自然・環境

2023年度のSDGs達成度ランキングが4位であったドイツ(日本は21位)の環境問題への取り組みを学びました。

市や国などの取り組みだけでなく、プラスチック製品の必要性を考えることや使い捨てのティッシュではなく数回使用できる紙ナプキンを使うなど、一人ひとりの環境問題への意識の高さも学ぶことができました。

ペットボトル回収機

ドイツではペットボトルや缶、瓶を買う時に、商品代とは別に容器の保証金を支払います。写真の回収機に容器を入れることで保証金が返金されるため、回収率が上がるような仕組みができています。

古着回収ボックス

街中に古着回収ボックスがあり、再利用可能なものは貧困者など支援が必要な方に無料で提供や、低価格で販売されます。販売で得たお金は支援が必要な方のために使われ、リサイクルだけでなく支援活動にも繋がっています。

電気自動車

ドイツでは電気自動車を普及させるために、購入時の補助金や自動車税の10年間免除などの取り組みを行っています。それにより普及率は大幅にアップしたようです。

建造物・街並み

ミュンヘン市庁舎

写真のミュンヘンの市庁舎は観光地化されており、歴史を感じられる建物でした。日本では地震が多く耐震性の強い機能的な建物を作る必要がありますが、ドイツではデザイン性が高い豪華な建物が多く見られました。

リンダーホーフ城

日本の城は主に木材を使用し、軍事的な要素が強い石垣や堀などが見られますが、ドイツのお城は石造で豪華な装飾が見られ、王様の趣味が表れる平和の象徴となっています。

友好日本庭園

入間市がヴォ市へ友好の証として贈った日本庭園。西洋の街並みのなかにある日本庭園ですが、たくさんの地元民に愛される日常に馴染んだ公園となっていました。

教育

学童

ドイツの学童。ドイツの小学校は12時に終わるため、その後15~16時までこの学童で過ごします。学童によって様々な特色があり、見学した学童では野菜を育てるなど自然に触れることや、カーペット作りなど、机の上で学ぶだけでは得られない貴重な経験ができます。

教育制度

日本では18歳(高校3年生)で進路を決定することが一般的ですが、ドイツでは初等教育を終える10歳の時に進路を決めなければならないという日本とは異なる教育制度を学びました。

ダッハウ強制収容所

ナチスが造ったダッハウ強制収容所跡。ホストファミリーも社会科見学で2回行ったことがあるそうです。過ちを二度と繰り返さないという決意がドイツの教育に反映されていました。

文化

コミュニケーションは英語で

青少年派遣ではドイツ語を話せなければいけない?と思うかもしれませんが、ヴォ市の方は英語が話せる人がほとんどです。今回の青少年達も英語で一生懸命コミュニケーションを取り、ホストファミリーに色々なことを教わっていました。

マイバウム(5月の木)

5月1日に地域の方々が写真の「マイバウム(5月の木)」を建てる伝統的なお祭りがあります。これを町ごとに作る際中に、隣町の青少年達が盗みに来るため、24時間体制でこの木を守るとのこと。もし盗まれたときは隣町のビールを買わないと返してもらえないようです!

プレッツェルと白ソーセージ

派遣中はドイツの美味しい食文化も!日本ではプレッツェルはお菓子のイメージがありますが、ドイツでは「パン」として朝食でも定番のメニューでした。また、白ソーセージは茹でて皮をむき、甘いマスタードを付けて食べるのが定番とのこと。

学習の詳細や派遣先での体験の詳細については、青少年達からの報告書をご覧ください!

参考

この記事に関するお問い合わせ先

市民生活部 地域振興課
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