「狭山茶×大学生×香り分析」持ち味のかけ合わせで引き出す狭山茶の新たな可能性

更新日:2024年01月23日

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「狭山茶×大学生×香り分析」持ち味のかけ合わせで引き出す狭山茶の新たな可能性
NTT東日本埼玉西支店と日本薬科大学との共創事業です

狭山茶活性化プロジェクトでフレーバーティーを開発

入間市と日本薬科大学およびNTT東日本株式会社埼玉西支店の3者間の連携で始まった「狭山茶活性化プロジェクト」。本プロジェクトにおいて、若い女性が自宅で手軽に飲むことができる「狭山茶フレーバーティー」を開発し、販売しました(現在は販売終了しています)。

市内茶業者の高品質なお茶に、日本薬科大学の学生ならではの視点をかけ合わせ、素材の特徴や飲み口のイメージ等をもたせたフレーバーティーを開発。更に、パッケージデザインを市内中学校・高校に通う生徒から募集し、選ばれた魅力的なパッケージに入れて販売しました。

”入間らしさ”である狭山茶を後世につなぐために

入間市民の生活には欠かせない狭山茶。緑豊かな茶畑の風景や、お茶を飲みながらホッと一息つく時間は、心豊かでいられるための大切な要素の一つです。

狭山茶の品質や生産性向上、入間ブランドの振興や茶文化の振興は、入間市が長年取り組んできている課題です。
令和4年度には、「おいしい狭山茶大好き条例」で市の役割を次の通り明文化し、その取り組みを加速させています。

  1. 狭山茶について調査研究し、その歴史、文化および魅力を広く伝えていく
  2. 茶畑の風景を守るため、茶業が魅力ある産業として持続するよう生産環境の向上を図り、製茶技術の継承を支援する
  3. 茶業者による主体的な取組を支援するとともに、茶業者と協力して茶文化振興および狭山茶の消費促進や販路拡大を図る

生産性を向上し「入間市の狭山茶」をいかに継承していくか、狭山茶の消費をいかに増やしていくかが課題となっています。

狭山茶を利用した新商品を開発

NTT東日本埼玉西支店及び日本薬科大学から、狭山茶の生産性向上や茶業者の労働環境改善、狭山茶を利用した新商品開発等の提案がありました。

入間市の想いと、NTT東日本埼玉西支店の「AI/IOTの活用による地域経済の発展に力を貸したい」という想い、そして日本薬科大学の「健康に関する知識を地域資源に活かしてモノづくりがしたい」という想いが合わさって、三者間の連携協定に結び付き、実証実験及び新商品販売に至ったものです。

茶葉の消費拡大につなげる

茶葉で飲むお茶の1世帯あたりの消費量は、令和4年は平成18年の約6割と減少している一方で、緑茶飲料(ペットボトルなど)の消費量は約2割程度増加しています(参考:農林水産省ホームページ 茶をめぐる情勢)。
狭山茶活性プロジェクトでは、飲む「人」を増やす取り組み、飲む「機会」を増やす取り組みの両輪で、茶葉(狭山茶)の消費量の拡大を目指しています。

狭山茶活性化プロジェクトは、飲む人を増やす取り組み及び飲む機会を増やす取り組みを行い、茶葉で飲む狭山茶の消費拡大を目指しています

今回のフレーバーティーの開発は、飲む「人」を増やす取り組みの一つです。
リーフ茶を飲むことの間口を若者に向けて広げるための新たなチャレンジとして、ターゲットを18歳〜29歳の女性に設定しました。
「コロナ禍でライフスタイルが変化し、以前よりも長くなった自宅時間の気分を上げたい。おいしいものを簡単に飲むことができるようにしたい。」そこで開発したのが、水出しで手軽に飲める「狭山茶フレーバーティー」です。

学生目線で狭山茶の可能性を開拓

狭山茶フレーバーティーは、日本薬科大学の学生ならではの視点とNTT東日本埼玉西支店の技術だけでなく、市内茶業者と市内中学校・高校に通う生徒たちとの連携も加わって完成しました。

高品質なお茶×大学生の視点×香り分析=フレーバー決定へ
フレーバーの検討は、市内茶業者の協力のもと会議を重ね、試飲会を経て決定しました。どんな飲み口だと良さそうか、フレーバーティーの効能や、香りによる飲み口・後味の変化など、多角的に検討し開発しました。

4つのフレーバーについて、それぞれどのような香りがするのか分析しています

若者が緑茶に対する関心を持つきっかけづくり
パッケージデザインは、市内中学校・高校に通う生徒からデザインの募集を行いました。これをきっかけに、緑茶に対する関心を持ってもらうことがねらいです。
中学生16人から16点、高校生16人から22点の応募がありました。

フレーバーティーのパッケーは市内中学校・高校に通う生徒がデザインしました

目を惹くポップを作成
販売時に手にとってもらいやすくするため、ポップの作成にも力を入れました。

狭山茶フレーバーティー販売時のポップ(PDFファイル:8.5MB)

共創パートナー

東日本電信電話株式会社埼玉西支店(NTT東日本埼玉西支店)

AI/IOTの活用により、狭山茶を更に振興させることが地域経済の発展につながると想定している。社内のノウハウを活用すべく活動しており、今回、茶園環境モニタリング等を提案。

日本薬科大学

健康に関する知識を地域資源に活かしてモノづくりをしたいと考えている。カテキンを含む緑茶は健康に良いため、今回、狭山茶を活かしたモノづくりについて提案。

市内茶業者

清水園、田中製茶園、千歳園、法師園にフレーバーティーを製造してもらいました。

用語解説

フレーバーティー
紅茶や緑茶などをベースに、香料や花びら、果皮などで香りを付加した飲料。ドライフルーツや花びらなどを茶葉に混ぜたものもフレーバーティーとされる。

該当するシンボリックアクション
カルチャーアクション、オープンアクション、サステナブルアクション

この記事に関するお問い合わせ先

企画部 秘書課未来共創推進室
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電話番号:04-2964-1111(代表)
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