谷田の泉保全地

更新日:2023年03月31日

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谷田の泉周辺に群生する木々と、泉から流れる小川の写真

 谷田の泉は、湧き水が縄文時代から枯れることなくこんこんと湧き出ているところです。周辺には、湧水からなる小川、段丘崖の斜面林、草原、休耕田の湿地など多様な自然環境がまとまってあります。
 武蔵野台地を流れる入間川の堆積と浸食によって形成された河岸段丘地形の特徴を残し、水田稲作をしていた頃のため池遺構も見られます。
 平成20年度に埼玉県の「まちのエコ・オアシス保全推進事業」の保全地として谷田の泉が選定され、谷田の泉とその周辺の公有地化と施設整備が行われました。今後も、保全ボランティアの方々のご協力をいただきながら、貴重な自然環境と生態系を保全していきます。

谷田の泉保全地の生きもの調査と保全管理の方針をまとめました

『谷田の泉周辺の保全管理に関する報告書』の冊子表紙

 平成21年度に谷田の泉周辺で公有地化された部分の植物調査と水の中の生きもの調査を行ない、これまで調べられてきた希少植物カワモズクの生育数や水温などのデータとともにまとめました。
 調査結果や歴史的背景をもとに、保全整備・管理の方針について示しています。

 この冊子は下記よりダウンロードして見ることができます。
 また、市内図書館、市役所3階の市政情報コーナーで閲覧できます。(配布はしておりません。)

開花したセリの花の写真
開花したツボスミレの花の写真
開花したノハラアザミの花の写真

谷田の泉の特徴

水底に生えるカワモズクの写真

 段丘崖をつくる段丘礫層や、その上の関東ローム層は水はけが良く、段丘面に降った雨は地下に浸透して地下水となります。地下水脈が段丘崖で途切れると、そこから湧水となって湧き出します。地下水のため、水温は1年を通して17度で一定で、清流が必要なカワモズク(埼玉絶滅危惧I類)などの水生植物が生息しています。周辺には、田んぼの溜め池として使われていた池や休耕田が広がり、貴重な自然環境を築いています。

谷田の泉周辺の地形を示した地図と入間川周辺の河岸段丘の構造を示した断面図、および段丘面の高さを示した折れ線グラフ

谷田の泉を訪れたい方へ

成長したオニスゲの穂の写真

西武池袋線の仏子駅または元加治駅から「ふれあい茶ん歩道3.湧水をめぐる」の道標に沿って歩きます。
「ふれあい茶ん歩道3.湧水をめぐる」は下記よりダウンロードできます。
また、公民館と市役所農業振興課で配布しています。

元気な入間ふれあい茶ん歩道(さんぽみち)全7コースは次のリンクをご覧ください。

谷田の泉保全地 リーフレット

谷田の泉保全地をやさしく紹介したリーフレットです。
(左)地形や歴史を紹介したもの(右)出会える生きものを紹介したものの2種あります。
下記よりダウンロードできます。
また、市役所農業振興課で配布しています。

谷田の泉保全地のリーフレット「地形や歴史を紹介したもの」の表紙
谷田の泉保全地のリーフレット「出会える生きものを紹介したもの」の表紙

追跡調査情報

2014年に谷田の泉周辺の植物相の追跡調査を行いました。
調査結果は、入間市博物館紀要第11号73~86ページ(2015)「入間市谷田の泉周辺における約5年間の植物相の変化」にまとめています。

入間市博物館紀要は、入間市役所の市政情報コーナーと博物館アリットで閲覧・購入ができます。

この記事に関するお問い合わせ先

環境経済部 農業振興課
〒358-8511 埼玉県入間市豊岡1-16-1
電話番号:04-2964-1111(代表)
ファクス番号:04-2965-0232
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