70 野田山王塚石造物群(のださんのうづかせきぞうぶつぐん)

更新日:2023年03月31日

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複数の観音様等が彫られた石造物が並んでいる写真

市指定文化財(史跡・平成26年6月1日)

 地元で「山王塚」と呼ばれている場所に、庚申塔(こうしんとう)や馬頭観音塔等の石造物が12基まとまって立っている。庚申塔類は、市内では57基が確認されているが、この場所にはそのうち7基がある。造られた年代は、江戸時代の寛文年間から明和年間までで、なかでも寛文8年(1668)の紀年銘を刻む庚申塔は市内最古のもの。庚申塔は様々な型式のものが知られており、一箇所でいろいろな庚申塔を比較できる場所としても貴重である。
 この場所は、「山王塚」の名が示しているとおり、以前は塚状に周囲より一段高くなり、木々が生い茂っていたため神聖な雰囲気を持っていた。また、村境に位置していたことから、野田村の人々は村の守りや交通の安全を祈念し、この地を特別な場所として造塔を行ったと考えられる。

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