5 東光寺(とうこうじ)の梵鐘(ぼんしょう)

市指定文化財(工芸品・昭和42年5月6日)
延宝2年(1674)小谷田村の領主であった旗本五味豊旨(とようじ)の家臣43名が前主君備前守豊直(びぜんのかみとよなお)の遺徳をしのんで、東光寺に奉納した梵鐘である。豊直・豊旨の履歴や事績、梵鐘鋳造の経緯などが、詩文を添えて刻まれている。
戦時中の金属供出令に際して、村人の尽力によって供出から守られた。
高さ113.2センチメートル、直径51.5センチメートル、 周囲160センチメートルの立派な鐘である。
五味豊直は、豊臣氏滅亡後の畿内・西国地方の支配体制の構築のために活躍した。元和元年(1615)河内代官、同2年山城代官、同7年丹波国郡代、寛永6年(1629)に洛外と西国の代官、同11年京都郡代、正保4年(1647)には丹波・近江の奉行と、様々な役職を歴任している。万治3年(1660)京都で亡くなったが、豊直の死後、豊旨が後任となり、寛文3年(1663)まで務めている。
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更新日:2025年10月22日