ヤングケアラー支援

更新日:2023年11月01日

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「だれか」じゃなくて「みんな」で支えるヤングケアラー

 急速な高齢化の進行、在宅介護の推奨等により、誰もがケアラーになる可能性が高まっています。18歳未満の若い世代においても家庭内のケアが分担され、勉強や進路などに支障が出ているケースも見受けられます。
 この様な背景から、入間市では、埼玉県のケアラー支援計画に基づいた支援を推進するにあたり、家庭において決定権を持たず、自ら声をあげられないヤングケアラーへの支援に早期に取り組むことが重要と考え、令和3年7月に、市内小・中・高校生および学校教諭を対象にヤングケアラー実態調査を実施しました。「自身がヤングケアラーだと思う」と答えた割合は、小学生で5.7%、中学生で4.1%、高校生で4.8%であることが明らかとなりました。これは県の抽出の調査と概ね同等の結果となっております。
 ヤングケアラー支援にあたっては、支援が必要なヤングケアラーを早期に発見することが最も重要であるため、市、関係部署と連携してヤングケアラーを切れ目なく支援し、全ての子どもが健やかに成長できる環境を整えていきます。

(補足)令和3年7月に実施したヤングケアラー実態調査の結果を取りまとめました。

ヤングケアラーって?

「ヤングケアラー」とは、法律上の定義はありませんが、家族にケアをする人がいる場合に、大人が担うようなケア責任を引き受け、家事や家族の世話、介護、感情面のサポートなどを行っている18歳未満の子どものことです。
 ヤングケアラーの子たちは、日常的にケアをしているため、自分が”ヤングケアラー”だと思っていないことも多く、潜在化しやすくなっています。

ヤングケアラー支援の普及・啓発を目的とした、小・中学生向けの動画です。
ヤングケアラー支援について、あなたがあなたの立場でできることを考えてみませんか?

 

ヤングケアラーを説明するイラスト

なぜ支援が必要なの?

本来守られるべき、子ども自身の権利を侵害されている可能性があります。

 ヤングケアラーは、本来大人が担うと想定される家事や家族の世話などを日常的に行うことにより、学校生活や友人関係、将来の進路などに影響が出たり、心や身体に不調をきたしたりすることがあります。子どもがやりたいことややるべきことができなくなり、本来守られるべき、子ども自身の権利が侵害されてしまう可能性があります。

本人の育ちや教育に影響が出てしまうことがあります。

 ヤングケアラーの問題は家庭内のデリケートな問題であることから表面化しづらく、自身が自覚のないままヤングケアラーとなっている子どももいます。
 ヤングケアラーは、大人になってから仕事がうまくいかない、友人関係が築けない、周囲を頼れないなどの課題を抱え込んでしまうこともあるため、他者から助けられる経験を重ねることが大切です。
 ヤングケアラーかどうかを判断することは難しく、子ども自身が支援を必要としていないこともあります。子どもの意思を尊重しつつ、年齢や発達に応じた支援をしていく必要があります。

入間市ヤングケアラー支援条例を制定し、令和4年7月1日から施行しました

 入間市では、ヤングケアラーが個人として尊重され、心身の健やかな成長および自立が図られるよう、ヤングケアラーを早期に発見し、適切に支援していくために、ヤングケアラー支援条例を制定しました。

 本条例に基づき、ヤングケアラーの支援に関し、市の責務および保護者、学校、地域住民等、関係機関の役割を明らかにするとともに、ヤングケアラーの支援に関する施策を総合的かつ計画的に推進し、社会全体で子どもの成長を支えるための環境づくりを行っていきます。

条例イラスト

ヤングケアラーに関する市の相談先

ヤングケアラーに関するその他の相談先

埼玉県のケアラー支援

関連情報

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