日々輝学園高校×チームオレンジいるま×入間市による認知症理解促進プロジェクト
認知症当事者が高校生に直接語りかける「特別授業」をしました
令和7年7 月3 日、チームオレンジいるまと市では、認知症当事者が高校生に直接語りかける「認知症サポーター養成講座」を日々輝学園高等学校東京校で開催しました。講座には、福祉・保育コースの生徒24名が参加しました。講座では、事前に行った認知症のイメージや認知症当事者に聞きたいことについてのアンケートをもとに、認知症当事者3名が自身の現状や思いを語りました。その後、認知症の基礎知識を学び、令和6年度に日々輝学園高等学校とチームオレンジいるまが共同製作した認知症普及啓発動画(第一弾)(第二弾)を鑑賞しました。最後に、認知症当事者の声を反映した第3弾の動画製作について、日々輝学園高等学校とチームオレンジいるまのメンバーで話し合いました。
全国キャラバンメイト連絡協議会(特定非営利活動法人 地域共生政策自治体連携機構のサイト)


認知症当事者へのインタビュー
大変なことはありますか?
- 生活は普段と変わらず、普通です。直近のことで物忘れがありますが、工夫でなんとかなります。パソコンも使うし、生活はそのままです。
- 一人住まいなので、失敗しても怒られません。失敗しても、「まあいいや!」と思います。
- 迷惑をかけることは多いけど、まあいいかと思っています。出来事や経験したことが印象に残らないと忘れます。
工夫していることを教えてください。
- メモ用紙を決めた場所に置いてメモをしています。買い物でスマホ決済(バーコード決済)した後、しまった場所を忘れて見つからないことがありました。それからは、場所を決めるようになりました。
1日の体調について教えてください。
- 朝に薬を飲むと午前中は調子が良いです。午後になると眠くなったり、外出すると迷ってしまうことがあります。波がありますね。
- 午前中はフィットネスクラブに行き、やることを済ませています。午後は調子が下がります。
- ずっと大変な訳ではありません。
認知症の診断を受ける前と後では何か変化はありますか?
- 診断後には、生活する中で工夫をしたり、意識するようになりました。
- 診断後は、メモを取るようにして気をつけています。
- 認知症だと分かる前は、周囲からなんで忘れるのか責められたこともあったので、診断を受けてホッとしました。
皆さんに伝えたいことはありますか?
- 認知症だよと伝えた時、年をとっているからしょうがないねと言われました。特別なことをしてほしいのではなく、理解してほしいです。困った時、ちょっとだけ助けて!
高校生の感想
- 認知症は困ることばかりで、良いことは一つもないと思っていたけれど、認知症当事者の話を聞いていろいろな気持ちや考え方があって、もっと認知症について深く知りたいです。
- 周りの人の理解はとても大切なことなんだと感じた。
- 自分が思っていたイメージと違っていたのでびっくりしました。
- 決して何もできなくなる訳ではなく、メモや対策などで補うことができるのだと知りました。
- 認知症当事者があまり気に留めて居なくても、周りが重く受け止めすぎてしまったり、逆に軽視しすぎたりもありそうだと思いました。
- 認知症の人の見方が変わりました。
認知症当事者の感想
- 自分でも落ち着いていると思っていたはずが、あんなに緊張していたとは…。まあまあ言いたいことは言えたと思った。高校生の感想を見て、やってよかったと思った。認知症は年寄りがなるもんだと思われている。昔で言うおじいさん、おばあさん。(周囲に)どうしてもらいたいかを伝えていきたい。
- 緊張しました。皆さんの前で話したことは忘れてしまいましたが、やってよかったです。
- 認知症当事者同士3人で話せてよかったです。
この記事に関するお問い合わせ先
福祉部 高齢者支援課
〒358-8511 埼玉県入間市豊岡1-16-1
電話番号:04-2964-1111(代表)
ファクス番号:04-2965-0232
メールフォームによるお問い合わせ
更新日:2025年09月02日