認知症を知ろう!

更新日:2023年12月21日

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認知症を知ろう

人の頭部、脳のイラスト

認知症とは、いろいろな原因で脳の細胞が死滅したり、働きが悪くなったために、様々な障害が起こり、生活をするうえで支障が出ている状態が継続(およそ6か月)している症状を指します。誰でもかかる可能性のある脳の「病気」です。
認知症は早期に発見し、適切なケアをすることでその人らしい生活を長く続けることができます。また、地域の見守りと手助けによって、地域で穏やかに過ごすことが可能です。

認知症の基礎知識や対応方法などを掲載した「認知症ガイドブック」を作成しました。ぜひご活用ください。
認知症ガイドブックは、入間市役所高齢者支援課と地域包括支援センター(市内9か所)で配布しています。

以下のウェブサイト「もし、家族や自分が認知症になったら 知っておきたい認知症のキホン」(政府広報オンライン)には、認知症の原因となる病気や症状、家族や周囲の対応、困ったときに気軽に聞ける相談先などが、わかりやすく掲載されています。

早期発見・早期治療が大切です

症状が軽度の場合は受診をためらうこともあるでしょう。しかし、認知症の原因となる病気はさまざまで、症状が悪化する前に適切な治療やサポートを受けることで進行のスピードを遅らせたり、早期治療で改善が期待できるものもあります。
また、早期に診断を受けることで、症状が悪化する前に本人や家族が話し合って治療方針を決めたり、利用できるサービスを調べたりして、「認知症に向き合う準備」を整えることができるというメリットもあります。

どこに相談すればいいの?

医療機関に相談しているイラスト

「物忘れが増えた」「段取りが悪くなった」など気になることがありましたら、まずは身近な相談窓口(地域包括支援センター)や、本人をよく知っている「かかりつけ医」に相談しましょう。
かかりつけ医がない場合、または診断が難しい場合など、専門的な診療が求められる場合、「精神科」「神経内科」「物忘れ外来」などお近くの専門医に受診するとよいでしょう。

地域包括支援センター

高齢者の介護や福祉などの総合的な相談に応じるとともに、医療・保健・福祉等の関係機関と連携して、高齢者の方が住みなれた地域で安心して暮らせるよう地域生活や介護予防を支援します。
入間市では、地域包括支援センターに「認知症地域支援推進員」を配置し、認知症の人やその家族の相談支援などを行っています。

かかりつけ医

日頃より受診するかかりつけ医は、患者さん本人や家族の普段の状況をよく知っており、身近な相談窓口です。かかりつけ医の紹介により専門の医療機関を受診し、認知症の診察を受けることもできます。

認知症サポート医

埼玉県では、社団法人埼玉県医師会と連携し、認知症患者の診療に習熟し、かかりつけ医への助言その他の支援を行い、専門医療機関や地域包括支援センター等との連携の推進役となる認知症サポート医の養成を推進しています。

認知症専門医

認知症専門医とは、日本老年精神医学会や日本認知症学会などの学会が認定している認知症の専門医のことで、主に「精神科」「神経内科」「心療内科」「脳神経外科」といった診療科の医師がそれにあたります。また、認知症に特化している場合は「物忘れ外来」という診療科を掲げている医療機関もあります。

認知症疾患医療センター

認知症疾患医療センターとは、認知症患者やその家族を医療面から支援するため、埼玉県が設置している認知症専門の医療機関です。認知症に関する専門医療相談や鑑別診断をおこない、地域のかかりつけ医や介護機関と連携し、地域で認知症患者や家族を支えます。

自分でできる「脳チェック」をしてみませんか?

「自分でできる『健やか脳』チェック」は、認知症のごく初期、認知症の始まり、あるいは認知症に進展する可能性のある状態を、ご自分や家族などが簡単に予測できるように考案されたものです。
認知症は、早期に発見して治療すれば症状が改善ることもありますので、気になることがあれば地域包括支援センター等にご相談ください。

認知症の方にはどう接したらいいの?

高齢者に道案内をしている警察官のイラスト

今までの自分でなくなっていくことに不安や悲しみを一番感じているのは本人です。
「何度言えばわかるの!」「どうしてそんなことをするの!」などと叱ると、本人を傷つけてしまうことがあります。また、家族のストレスもたまり、症状も悪化させる悪循環に陥ります。
本人の気持ちになって考え、ゆっくり、わかりやすい言葉で話しましょう。認知症という病気を理解して、さりげなく自然で優しいサポートを心がけましょう。

認知症の方への対応のポイント 3つの「ない」

驚かせない。 急がせない。 傷つけない。

認知症サポーター養成講座について

オレンジリングのイラスト

認知症サポーターとは、認知症を正しく理解し、自分のできる範囲で認知症の人を温かく見守る応援者のことです。認知症サポーター養成講座を受講して、認知症の正しい知識や付き合い方を学びませんか。

介護者の心身の健康を守る

認知症の介護をしている家族は、心身に疲れやストレスがたまったり、つい無理をしがちです。介護をするにあたり、家族自身の心身の健康を守ることが重要です。

  • ひとりで抱え込まない
    医療・介護サービスを積極的に活用しましょう。相談機関を利用しましょう。
  • 介護を休む時間をつくる
    デイサービスやショートステイを上手に利用しましょう。
    介護者のこれまでの暮らし方、仕事、役割、生きがい、趣味など、自分自身の人生も大切にしましょう。
  • ストレスの解消法を見つける
    短時間でも自分のためのリラックスタイムをとったり、自分なりのストレス解消法をみつけましょう。
  • 介護者同士のつながりをもつ
    家族会や認知症カフェなどで、認知症介護を経験している人同士のつながりをもち、経験者ならではの思いを共感したり、アドバイスを受けたりしましょう。

認知症を予防しよう

生活を見直そう

認知症は、日常生活を整えることで認知症を予防したり、発症を遅らせたりすることができます。

  • よく食べよう (バランスよく、1日3食よく噛んで)
  • よく歩こう (歩幅を広げて、姿勢よく)
  • よく外に出よう(外出の機会を増やそう)

脳の機能を強化しよう

認知症の前兆は、発症の6-7年前からあり、すぐに低下し始めるのは次の3つの機能です。若いうちから意識的に鍛え、認知機能低下予防を心がけましょう!

  • 計画力 (旅行の計画など、段取りを考えて行動する)
  • 注意分割力 (料理など、2つ以上のことを同時に行う)
  • エピソード記憶(日記をつけるなど、出来事を記憶しそれを思い出す)

市や地域包括支援センターでは、高齢者の方がいつまでも元気に過ごしていいけるよう、身近な場所を会場に介護予防教室を開催しています。ぜひ、お気軽にご参加ください。

財産や権利を守ろう

ATMの前で振り込め詐欺にあいそうになっている高齢者

高齢者を中心に商品の購入・サービスの利用に伴うトラブルや悪質商法の被害に遭うことが増えています。
おかしいな?と思ったら、迷わず相談してください。

成年後見制度

認知症高齢者、知的障がい・精神障がいなどにより判断能力が十分でない人の財産管理や身上看護などを支援していく制度です。家庭裁判所に申立てをして、その方を援助してくれる人(成年後見人等)を選んでもらいます。

  • 悪徳商法の被害
  • 自分の将来に不安
  • 不動産の処分
  • お金の管理や契約が不安

このような場合は、地域包括支援センターへご相談ください。

入間市消費者センター

商品の購入・サービスの利用に伴うトラブルや悪質商法の被害でお困りの方の苦情相談、消費生活に関する疑問について情報提供や解決のお手伝いをします。

その他の相談機関

認知症電話相談(公益社団法人 認知症の人と家族の会)

若年性認知症に関する埼玉県の相談窓口

この記事に関するお問い合わせ先

福祉部 高齢者支援課
〒358-8511 埼玉県入間市豊岡1-16-1
電話番号:04-2964-1111(代表)
ファクス番号:04-2965-0232
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